【分かりやすい】誤嚥性肺炎を予防する為には|介護施設 家族様向け

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食物や唾液が、誤って気管に入ってしまう状態を誤嚥。その時に肺に細菌が侵入してしまい炎症を起こすことを誤嚥性肺炎といいます。比較的高齢者で多いです。 原因は飲み込みの力の問題だけでなく、認知面や姿勢なども影響し少し複雑です。 誤嚥、誤嚥性肺炎は対策しないと繰り返してしまうので注意が必要です。

飲食物や唾液が気管に誤って入ってしまう事を医学用語で誤嚥といいます。健康な人でも食事の時や睡眠時に気管に入りそうになる事はありますね。そういう時はムセて誤嚥した物を食道に運んでゴックンするか口から喀出します。正式には、声門を超えて誤嚥物が気管に入らない事、喀出したときの事を喉頭侵入。気管・肺に入ってしまう事を誤嚥と呼び方を使い分けています。

様々な原因で誤嚥は起きます。では口・喉の運動や感覚などの入力だけで誤嚥性肺炎は予防できるでしょうか?答えは「△」ですね。できるかも知れないし無理かも知れない。ただ、もう少し広い視点でみる方が、予防する為の選択肢が増え、対象者が好きな物を食べ続ける事に寄与するかもしれません。ここでは予防の観点を、「口の保清」「咳をする力」「体力・免疫機能」「誤嚥する事の予防」の4つのポイントに分けて説明します。

口の中にはたくさんのばい菌がいると言われてます。食べ物を誤嚥して気管や肺に入った時‥ 口の中がきれいだと、ばい菌が少ないので食べ物が肺に行っても肺炎になりにくくなります。 口の中が汚いと、ばい菌も多いので食べ物が肺に行くと肺炎になりやすくなります。 口腔ケアで口の中をきれいにする事は誤嚥性肺炎を予防する為に重要ですね。

食べ物が気管に入った時‥ 咳が弱いと肺の方にそのまま入っていきやすくなります。強い咳だと肺に入らず食道に運んだり口まで喀出し誤嚥を防ぎます。 つまり、強い咳ができる事は大事。その為には、呼吸リハビリもおすすめです。この考え方は、呼吸器疾患だけでなく誤嚥性肺炎予防にも深く関係します。

全身の体力や免疫力が落ちると少量の 誤嚥 でも肺炎に‥なんて事も。 誤嚥しても気管に入らない様に口や喉を鍛えるのは大事。でも体力や免疫力が落ちない様に全身の筋肉を鍛える事も大事になります。 気になる方は、日常でおしゃべりや歌などで喉を鍛え、ウォーキングなどの全身運動を取り入れる事をお勧めします。

誤嚥物の量が多いという事は、姿勢の問題や口、喉の筋力や感覚の問題の他にも、呼吸や認知、高次脳など原因も多岐にわたります。なので予防としては、食事摂取している状況を見直し姿勢や食事形態、介助方法を調整したり、口腔・咽頭の運動や姿勢の調整なども含めた嚥下リハビリが必要になります。

誤嚥性肺炎は、飲食物や唾液が誤って気管に入り、細菌が肺で炎症を起こす病態です。単なる飲み込みの問題だけでなく、全身状態や口腔内の環境も影響します。

予防には、広い視点での対策が有効です。

  1. 徹底した口腔ケア:口内の細菌を減らし、万が一誤嚥した際の肺炎リスクを軽減します。
  2. 強い咳(咳嗽力)の維持:気管に入った異物を力強く外に喀出する能力を保ちます。
  3. 体力・免疫力の強化:全身運動で免疫力を維持し、喉の筋力も鍛えます。
  4. 誤嚥自体の予防:食事中の姿勢・食事形態・介助方法を見直し、食べ物が気管に入らないように調整します。

日々の小さな工夫と継続的な努力が、大切な方の「食べる楽しみ」と健康を守ります。

【追伸】

介護施設職員様やご家族様向けに、この様な分かりやすい情報を提供することは、貴事業所の信頼性を高めます。特に口腔ケアや咳の訓練など、自宅でできる具体的な方法の指導について、さらに詳細なマニュアル作成をサポートできます。

この記事のように、患者様(利用者様)の「本当に知りたい情報」を届けるホームページが、これからの時代は必要です。

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この記事を書いた人

作業療法士として20年間、患者様、利用者様のリハビリ業務を行う。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士。
病院・クリニック・訪問看護ステーションなど色々な施設で勤務。乳児、幼児の医療的ケアから発達障害児、精神疾患、医療度の高い神経難病や癌末期などの終末期と数々の患者様、利用者様に携わる。
現在は訪問看護ステーションに所属。
2025年9月には医療と福祉の為ホームページ制作会社 リハ-Webを起業。訪問リハビリの現場に所属しながら得意のWEBクリエイターとWEBマーケティングを生かしホームページやブログの制作も行う。
Xのフォロワーも1300人。医療と福祉の難しい内容を分かりやすく伝えることをモットーに記事を発信しています。

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