【簡単に解説】亡くなる前の前兆は?死期が近い高齢者の特徴

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人は死が迫ってくると、どういった症状がみられるのでしょうか?バイタルサインの測定も大事ですが、それ以上に身体に起こる様々な変化の方も大事になってきます。具体的にどういう事が起こるのか?終末期の症状を色々とまとめてみました。(終末期とは簡単に➡)

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呼吸の変化チェーンストーク呼吸、死前喘鳴、下顎呼吸
意識・認知機能の変化意識レベル低下、傾眠傾向、せん妄
経口摂取の変化食事、水分が取れない、嚥下障害
排泄乏尿もしくは無尿
循環血圧低下、動脈の触知困難、四肢チアノーゼの出現
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『終末期医療に関するガイドライン』で定義づけられてます。終末期とは客観的かつ根拠のある理由のもとで患者の病気が治る可能性がなく、数週間〜半年程度で死を迎えてしまうだろうと予想される時期のことを指すそうです。

亡くなる前になると呼吸が不安定になる事も多いです。呼吸の方ではチェーンストーク呼吸や死前喘鳴と呼ばれる呼吸は、亡くなる前の多くの方に見られる印象です。チェーンストーク呼吸とは無呼吸と1回換気の強弱を交互にする呼吸と言われています。死前喘鳴は咽頭部で分泌物がゴロゴロ音を立てながら呼吸をする事です。(チェーンストーク呼吸=死亡直前では無いですが・・)そして、亡くなる前には呼吸とともに下顎が動く下顎呼吸(死戦期呼吸)と呼ばれる呼吸へと移行していきます。下顎呼吸とは下顎を使ってあえぐ様な呼吸の事を言います。見分け方としては、息を吸う時に下の顎が上の方に上がり、息を吐くときにゆっくりと顎が下の方に下がっている様な呼吸になります。下顎呼吸が現れると亡くなるまで時間単位だと言われていますが、あくまで個人差はあります。(死前喘鳴の対応➡)

終末期の症状 呼吸

腎不全、肝不全(腎臓や肝臓の働きが弱まる)等の臓器不全や、電解質異常(体内のナトリウム、カリウム、カルシウムなどのバランスが崩れた状態)や低酸素血症(動脈血中の酸素が不足した状態)の進行等により徐々に意識レベルは低下意識がもうろうとしたり気を失ったりすること)していきます。脳の働きも低下していく事になるので、幻聴や幻覚等のせん妄を引き起こす場合もあります

終末期の症状 意識レベル

亡くなる前になってくると食欲旺盛という事はほぼ無い様です。多くの方で全身衰弱が進むと食欲も低下しますが嚥下そのものが難しくなってきたりもします。そこに上記のように意識レベルの低下も加わり、覚醒している時間も短くなるので、経口からの飲食の摂取量の確保は困難な状況になってきます。点滴という方法もありますが、死期が近い方に点滴をすると、身体のむくみが増えたり、足が重くなったりして、苦痛やしんどさの原因となる事もあります。また、点滴をする事で痰が増えて気道内に貯まれば、常にゴロゴロいうようになり本人も不快感を感じるかも知れません。場合によっては、カテーテルによる喀痰吸引が必要にもなります。医師と相談しながら最善の方法を考えて行きましょう。

終末期の症状 嚥下

上記の様な経口摂取が出来ない事や、心臓や腎臓の機能が低下する事によって、腎虚血状態(血液が十分に腎臓の方に供給されない状態)になり、尿が作られなくなっていきます。なので、亡くなるまで24時間を切ると尿量が極端に少なくなっていきます。死期が近い特徴として、2時間ごとのオムツをチェックして濡れていない状態が続いたら、亡くなるまでの余命は長くないということが推測されます。

終末期の症状 排泄

血圧は低下していきますが、心臓が元気な間は血圧を上げるために心拍数が増えて、血圧を何とか維持しようとします。しかし、心臓が疲れていく事によって心拍数も減少し、それとともに血圧もさらに低下。亡くなる数時間前には測定できないぐらいまで低下する事もあります。そうなると動脈の触知も難しくなります。循環障害(チアノーゼ)の方も起こり、手足の先から紫色に変化。手足の末端も冷たくなります。

終末期の症状 心臓・循環

看取り期(亡くなる前)では、多くの対象者様に、体温の上昇や酸素飽和度の低下、血圧の低下、脈拍の増加がみられると思いますが、この変化は亡くなるまでの自然な過程の一つであると考えられます。なのでバイタルサインの値も大事ですが、今、苦痛かどうかを考える事も重要だと思います。その為には、数値の変化だけにとらわれず、一緒に上記の様な身体に起こる変化を見ていく事が大切になってきます。

亡くなる前に出現する可能性が高い症状や変化についてまとめました。亡くなる前に現れる症状は共通してみられる所もありますが、人それぞれで個人差はあると思います。だけど、あらかじめ上記の様な亡くなる前の変化を知る事は、その場面に応じた最善の対応や家族様とのコミュニケーションを考えていくのに必要になってくるかと思います。正解があるようで無い事も多い終末期のケア。亡くなる前の症状を理解し、いかに家族様の想いに寄りそうかという事は職種を問わず大事ですよね。

言葉を交わすことが難しくなっても、「最期まで耳は聞こえている。あなたの温かい手に触れていることも感じている」と信じて、今までと同じように優しく声をかけ、そっと触れてあげてください。その手の温もりは、何よりも雄弁な「ありがとう」のメッセージになります。

苦しそうな表情に見える時もあれば、穏やかに眠っているように見える時もあります。眉間のしわや手足のわずかな動きから、ご本人の安楽をそっと見守り、「穏やかに休んでいらっしゃいますね」と、ご家族と一緒にその安らかなお顔を確認しましょう。

「そばにいるだけで、きっとご家族の存在を感じて、心から安らいでいることでしょう」。

そう伝えてください。大切な人がそばにいる。それだけで、言葉にできない深い安心感を届けているのです。

亡くなる前になると、まとまった会話というものが困難になります。「しっかりと感謝を伝え、ともにこれまでの思い出を振り返り、別れの機会を持ちたい」という方は多いと思いますが、大事なのは‥
・「人はいつかは必ず死ぬ」という事実と向き合い、そこから目を背けない勇気をもつこと。
・自分の「悲しみ」の気持ちを乗り越え、死と向き合っている本人の気持ちに寄り添うこと。

死を悟っているかも知れない人に「死なないで」という声掛けは、死と向き合っている本人には負担となります。
「私は最期まであなたと共ににいる」という言葉や態度で接する事。本人の気持ちに可能な限り徹底的に寄り添う事が大事だと思います。

辛い時期にはなりますが、できるだけそばに一緒にいる事だけでも「ありがとう」というメッセージにきっとなりますよ。

終末期には、呼吸の変化(死前喘鳴、下顎呼吸)や意識レベルの低下循環の変調(チアノーゼ、血圧低下)など、体は静かに変化していきます。これらは避けられない自然な過程です。

大切なのは、数値に捉われず、苦痛がないかを寄り添い見守ること。「ありがとう」の言葉が交わせなくても、温かい手に触れること、そばにいるという存在そのものが、何よりも雄弁な愛と感謝のメッセージとなります。最期の瞬間まで心と体に触れ、深い安心感を届けましょう。

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この記事を書いた人

作業療法士として20年間、患者様、利用者様のリハビリ業務を行う。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士。
病院・クリニック・訪問看護ステーションなど色々な施設で勤務。乳児、幼児の医療的ケアから発達障害児、精神疾患、医療度の高い神経難病や癌末期などの終末期と数々の患者様、利用者様に携わる。
現在は訪問看護ステーションに所属。
2025年9月には医療と福祉の為ホームページ制作会社 リハ-Webを起業。訪問リハビリの現場に所属しながら得意のWEBクリエイターとWEBマーケティングを生かしホームページやブログの制作も行う。
Xのフォロワーも1300人。医療と福祉の難しい内容を分かりやすく伝えることをモットーに記事を発信しています。

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